はてブロ::koyhoge

こいほげが技術以外のことを書くブログ

実写版「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」を観た

自分が半世紀を生きた誕生日の 8/10 22:00 の回をTOHOシネマズ新宿駅で観てきた。auマンデーで1,100円。観客は50人くらい。若いカップルや女子ペア、オッサン、外国人コンビなど多彩な客層。そういやコミケ合わせで来日してる外国人もすでに多いのかなと思ったり。

いろいろ感じる点が多い作品だったが、まずは悪い点から。

悪い点

  • オリジナルストーリーなのに、原作のいわゆる名台詞が唐突に出てくる。独自路線で突っ走るなら、むしろそういうのいらないですから。
  • アクションシーンの画面構成が単調。予算が無いなら無いで見せ方で工夫しろと思うのだけど、割と普通に撮りました的なカットが続く。
  • 日常シーンでも空間の狭さをやたらと感じる。冒頭の街にしても、壁のすぐ内側の超大型巨人の登場前の会話シーンにしても、セットはここまでしか無いのであとは想像で補って下さい的な、舞台の狭さばかりが目立つ。かと言ってすべてが狭いという世界観な訳ではなく、やたらと広々としたカットが直ぐ後に来たりする。極端すぎてアンバランスな世界が構築されている。

良い点

  • 原作から離れた物語の味付けは案外と良い。恋愛文脈だったり、ジャンのヤンキー文脈だったりは、同キャラを使った別の世界線の話と思えば結構いける。
  • 巨人による阿鼻叫喚の虐殺が続く。「他の点をすべてかなぐり捨てた一点突破」と評されることが多いが、確かに巨人の虐殺描写はかなり見応えがある。ただ上に書いたように他の余計な要素もかなり盛り込まれているので、自分は一点突破には思えなかった。むしろ真に一点突破だったならより楽しめたのに。
  • 石原さとみは以下略。
  • 登場キャラクターがみなどこかしら壊れている。ぬるい観客受けするようなキャラは一人もいない。

プラスもマイナスも多い映画だったが、差し引きすると自分的には若干のプラス。楽しめたし、新鮮な驚きもあった。

まあ物語が完結する後編も見ないとなんとも言えない、というのが全体を俯瞰しての正直な感想かな。